クリニック運営を効率化!オンライン予約システム導入のメリット・デメリットを解説

国の政策である医療ICT化の推進や、
コロナ禍、スマートフォンの普及などの
状況を背景に、オンライン予約システムを
導入するクリニックが増えてきています。

しかし、自院にとってシステム導入が
現時点でどの程度のメリットをもたらすか
わからず、判断に悩むかもしれません。

本記事では、オンライン予約システムの
メリット・デメリットについて解説します。

システム導入を検討する際の参考にしてください。

オンライン予約システムとは?

オンライン予約システムは、患者さんが
オンライン上で診察の予約を行えるシステムです。

パソコンだけでなく、スマートフォンからも
アクセスできるため、患者さんは時間や場所を選ばず予約を取れます。

予約方式は大きく以下の3つに分けられます。

▶時間指定予約方式

患者さんが受診時間を選んで予約できます。
時間を指定して予約できるため、待ち時間が少ないのが特徴です。

▶順番予約方式

オンライン上で診察の順番取りができます。
午前診と午後診で枠を分ける場合が多く、予約した順番で番号が割り振られます。

順番が明確なため、待ち時間によるストレスを軽減できるでしょう。

▶時間帯予約方式

30分や1時間など予約時間をオンライン上で設定し、来院した順に順番が割り振られます。
時間の枠が大きいため、前の患者さんの診察時間が伸びたり、急患が来たりした場合にも調整しやすくなります。

クリニックの運営状況に合わせて選択する
ことで、業務の省力化や運営の効率化が可能です。

オンライン予約システム導入のメリット

オンライン予約システムの導入には、さまざまなメリットがあります。
ここでは代表的なメリットを3つ紹介します。

▶待ち時間の短縮
システムの導入により、混雑の平均化と
受診時間の可視化ができるため、患者さんの待ち時間の短縮が可能です。

クリニック側で診察枠を管理できるため、
混む時間と空いている時間の差を減らす
ことができ、患者さんが長時間待つことがなくなります。

待合室の人数も少なくなり、
院内感染リスクの軽減にも大きな力を発揮するでしょう。

また、患者さん側でも受診時間の目安や
順番に合わせて来院できるため、待合室で
待ち続ける必要がなくなります。

とくに、長時間待てない小さな子どもや、
待ち時間が負担になる高齢者が受診する場合に喜ばれるでしょう。

▶予約業務の軽減
オンライン上で予約できるため、窓口や
電話での対応が不要になり、
受付スタッフの予約業務にかかる手間が軽減されます。

診察受付や会計業務が滞ることが少なくなり、受付業務を少人数で効率的に運用できます。

▶患者満足度の向上
「オンラインで好きな時間に予約ができる」
「待たずに受診ができる」
など、診察するまでの利便性があがり、
患者さんの満足度向上が見込めるようになります。

満足度の向上は、再診率の向上やクリニック
の評判につながるため、大きなメリットです。

オンライン予約システム導入のデメリット

オンライン予約システムの導入は
メリットだけでなくデメリットもあります。

ここでは代表的なデメリットを2つ紹介します。

▶コストがかかる
オンライン予約システムは、初期費用や
月額費用などの導入コストがかかります。

システムの機能が充実するほど導入コスト
が高額になるため、クリニックの規模や
運営状況に合わせたシステムとなるよう検討が必要です。

▶オンラインが苦手な患者さんが敬遠する場合がある
オンラインで予約するのが苦手な患者さんも一定数います。

高齢者に限らず
「オンラインだとちゃんと予約できているか不安」
「良くわからないから電話した方が早い」
という声も。

オンライン上のみの予約にすると敬遠される
場合があるため、地域に根差したクリニックの場合は、患者層の考慮も必要です。

オンライン予約システムによるクリニックの運営効率化はメリット・デメリットの理解が重要

オンライン予約システムは、
クリニック運営の効率化や業務の省力化の助けになります。

患者さんの待ち時間短縮や満足度向上にも
つながり、大きなメリットを生み出してくれるシステムです。

しかし、導入コストやオンラインが苦手な
患者さんの対応などの課題もあるため、
導入にはデメリットの解決が重要になります。

システムのメリット・デメリットを理解
した上で、クリニックのニーズに合ったものを選択すると良いでしょう。

放射線技師 O.S

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