クリニックの成長につながる!内科ナースのキャリアアップに役立つ資格5選

スタッフへのキャリア支援は、
クリニックの管理者にとって大きな課題です。

キャリアアップのためのサポートを
どれだけ充実させられるかは、
スタッフの定着率にも関わってくるでしょう。

今回は、内科系クリニックで働く
看護師のスキルアップや、
キャリア形成に役立つ資格について紹介します。

もくじ
80%以上の看護師がキャリアについて悩んでいる
内科ナースのスキルアップにおすすめの資格5つ
1.日本糖尿病療養指導士
2.フットケア指導士
3.リウマチケア看護師
4.認知症ケア専門士
5.骨粗鬆症マネージャー
資格取得前後でクリニック側が注意したいこと
ナースのキャリアアップには新たな資格取得がおすすめ

80%以上の看護師がキャリアについて悩んでいる

人材支援サービスを提供する会社が、
看護師960名を対象に実施した
アンケート調査によれば、8割以上の
看護師が「キャリアについて悩んでいる」
と回答しています。

8割弱の看護師が
「ずっと看護師を続けたい」
と考えているものの、キャリアに
ついての明確なプランがある
看護師は、全体の3割ほどでした。

【参考情報】
PRTIMES 看護師約1000人に聞いた【キャリアに関する意識調査】75%が『ずっと看護師を続けたい』
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000255.000010591.html&title=prtimes.jp

病床数の多い総合病院や大学病院
であれば、定期的に院内外の研修に
参加する機会や、新人指導や
委員会活動、看護研究に取り組む
チャンスなどがあり、キャリア
プランを立てやすいでしょう。

クリニックでは、限られた人員で
日々の診療にあたらなければならない
こともあり、看護師のキャリアアップを
十分にサポートするのは、
なかなか難しいのではないでしょうか。

内科ナースのスキルアップにおすすめの資格5つ

「スタッフのスキルアップやキャリア形成を支援したい」
と考えるクリニックにおすすめなのが、
新たな資格取得のサポートです。

ここでは、内科系クリニックで働く看護師に
おすすめしたい、5つの資格について紹介します。

1.日本糖尿病療養指導士

糖尿病療養指導士は、糖尿病に関する
深い知識をもち、より患者さんに適した
自己管理指導ができる人材を育成する
ための資格です。

糖尿病の専門医や、糖尿病学会会員の医師が
いるクリニックで、糖尿病の看護経験が
勤続2年以上かつ、通算1000時間以上の
患者指導経験がある人が受験できます。

資格取得には、
日本糖尿病療養指導士認定機構の受験者用
講習会に参加し、認定試験に合格する必要があります。

資格取得後は、5年毎の更新が必要です。

【一般社団法人日本糖尿病療養指導士認定機構 日本糖尿病療養指導士認定試験受験資格】
https://www.cdej.gr.jp/modules/before/index.php?content_id=1

2.フットケア指導士

フットケア指導士とは、フットケアに関する
専門的な知識や技術を習得して、患者さんの
下肢障害の予防やケアを担う専門スタッフを育成する資格です。

看護師や准看護師として3年以上の実務経験
がある人が対象で、日本フットケア・足病
医学会の会員であることと、フットケアの
実務経験があることが必要です。

資格取得には、
フットケア指導士認定セミナーを受講し、
認定試験に合格する必要があります。

資格取得後は、5年ごとに資格更新の審査があります。

【一般社団法人日本フットケア・足病医学会 フットケア指導士認定について】
https://jfcpm.org/footcare_instructor/index.html

3.リウマチケア看護師

リウマチケア看護師制度は、リウマチ性の
疾患をもつ患者さんに対して、
より専門的なケアができる人材を育成
するために発足した資格制度です。

看護師資格取得後3年以上の実務経験が
あり、病院や診療所などでリウマチ性疾患
の患者さんに対する看護経験が、通算1年以上ある人が対象です。

認定には、リウマチ性疾患に関する
教育研修会への参加や、患者さんへの
指導記録の提出などが必要となります。

【公益財団法人日本リウマチ財団 財団登録リウマチケア看護師(新規募集)】
https://www.rheuma-net.or.jp/rheuma/kangoshi/become_kangoshi.html

4.認知症ケア専門士

認知症ケア専門士とは、認知症の
患者さんやその家族に対して、専門知識に
基づいた質の高いケアを提供するために設けられた資格です。

准専門士、専門士、上級専門士の3種類の
資格があり、専門士と上級専門士が医療従事者向けです。

認知症ケア専門士になるためには、
認知症ケアに関連する医療機関や
施設などで、認知症ケアに関する
3年以上の実務経験が必要となります。
(2022年度は、2012年4月1日〜2022年3月31日の間で、3年以上の実務経験が必要です。)

認定試験に合格後、登録申請と倫理研修を
受けることで、認知症ケア専門士の資格が得られます。

認知症ケア専門士として3年以上の
実務経験を積んだ上で、研修会への参加や
事例発表などの条件を満たせば、
認知症上級専門士の資格試験を受験できます。

【一般社団法人日本認知症ケア学会 認定認知症ケア専門士】
https://ninchisyoucare.com/senmonsi/Ssenmonsi.htm

5.骨粗鬆症マネージャー

骨粗鬆症の予防や、社会への啓発活動など
を担う人材を育成するための資格が、
骨粗鬆症マネージャー制度です。

日本骨粗鬆症学会の会員である、
医師と歯科医師以外の医療従事者のうち、
病院や診療所、高齢者施設などに勤務する人が対象です。

学会主催の
骨粗鬆症マネージャーレクチャーコースを
受講し、過去3年以内に学会の学術集会に
参加していることが条件となります。

資格試験はありませんが、資格認定には、
認定希望者が勤務している施設の
管理者による推薦文か、
骨粗鬆症ケアに関するこれまでの経験や
抱負などをまとめた小論文の、どちらかの提出が必要です。

【一般社団法人日本骨粗鬆症学会 骨粗鬆症マネージャー制度】
http://www.josteo.com/ja/liaison/authorization/rule.html

受験資格や認定までの流れなどを確認し、
自院で働く看護師がチャレンジできる資格が
あれば、受験を勧めてみてはいかがでしょうか。

資格取得前後でクリニック側が注意したいこと

資格取得をサポートするのは
もちろんのこと、取得した資格を活かした
働き方ができるようサポートしましょう。

  • 院内勉強会を開いて、スタッフ全員のスキルアップをはかる
  • 地域の方々向けにミニセミナーを開いて、地域住民の健康意識を高めたり、クリニックでの取り組みを知ってもらったりする機会を作る
  • 看護師外来を開設して、患者さんへの教育や指導を行う機会を設ける

取得した資格を日々の業務に活かす
ことで、クリニック全体の成長にもつながります。

ナースのキャリアアップには新たな資格取得がおすすめ

クリニックで働く看護師のキャリアアップ
には、新たな資格取得へのサポートと、
資格を活かせる環境づくりが効果的です。

スキルアップやキャリア形成への
院内支援を充実させることは、
スタッフのモチベーションや
定着率を高めることにもつながるでしょう。

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