子どもにとって病院は非日常的空間で、
過去の体験から不安を感じる子も
いるでしょう。
そんな子どもの不安を緩和するのに
おすすめなのが、天井飾りです。
クリニックでぜひ取り入れたい、
おすすめの天井飾りについて紹介します。
上を向いたら視野が広がる
不安や恐怖でうつむき加減になると、
視界には自分の足や床しか映りません。
気分も沈み、ネガティブな感情が
増幅してしまうかもしれません。
しかし、視線を上に向けるきっかけがあり、
そこに目を引くなにかがあったら、
きっと気持ちがまぎれることでしょう。
小児科を受診する子どもにとって、
待合室での診察待ちの時間は
「なにをされるんだろう?」
「注射や痛いことがあるかもしれない」
という恐怖と不安の時間になる場合も
少なくありません。
そんなとき、ママやパパの
「わ~!上を見てみて」という声掛けがあり、
上を向くと興味を引く天井飾りがあったら、
きっと気分が変わるきっかけになるはずです。
クリニックにおすすめの天井飾り
一口に天井飾りと言っても、
種類がいろいろあります。
クリニックにおすすめの天井飾りをみてみましょう。
■大きくて目を引く「オーナメント」
クリスマスツリーの飾りに小さめの
「オーナメント」がよく使われますが、
天井飾りに使える大きなサイズもあります。
ミラーボールのようなキラキラした
球体のものや、星型、ランタン型、
雪の結晶型などがあり、
材質もプラスチックやアクリル、
木、紙製などいろいろあります。
■複数の飾りが連なる「ガーランド」
ひもで複数の飾りを連ねた「ガーランド」は、
三角形の布のタイプがよく知られています。
これを布ではなく、季節の小物を吊るすと、
また違った雰囲気になります。
夏なら貝殻やサンゴ、冬ならミニリースや
サンタさんのイラストなどを吊るすのもいいですね。
■不規則な動きが気になる「モビール」
風でゆらゆら、ふわふわ揺れるモビールは、
不思議な動きをするので
子どもの視線が釘付けになることでしょう。
気球や飛行機、動物などいろいろな形があります。
冷暖房の風が少し当たる位置や、
風が通りやすい位置に付けると、
穏やかに揺れてくれるでしょう。
天井飾りの注意点
天井飾りを付ける位置や付ける方法には
注意が必要です。
■ドアやカーテンに干渉しない位置につける
天井飾りは、ドアやカーテンなどの
開閉の際に当たらない位置に付けましょう。
また、空調の風や窓からの風が
強く当たる場所も避けることが大切です。
■固定は落ちないようにしっかり行う
天井飾りが落下しないよう、
飾りを支えるフックはしっかり
天井に取り付けましょう。
両面テープでフックを取り付ける方法も
ありますが、垂直に荷重がかかり
フックごと落下しやすいため、
避けたほうがいいですね。
■抱っこしても子どもの手が届かない高さにする
飾りの種類によっては、縦に長いものがあり、
ママ・パパに抱っこされた子どもの手が
届く場合があります。
引っ張ると飾りが落下し、
怪我の原因になったり、飾りの破損に
繋がったりするため、必ず十分な高さが
あるか確認しましょう。
■ほこりが溜まりやすいデザインは避ける
飾りのデザインによっては、
ほこりが溜まりやすい場合があります。
ほこりはダニやカビ、細菌の温床になるため、
立体よりも平面の飾りや、ほこりが載る
面積の小さいデザインのものがおすすめです。
天井飾りで子どもの気分転換を
天井飾りは小児科の風景に彩りを加え、
雰囲気を変えてくれるアイテムです。
子どもの気分転換にも
効果を発揮してくれることでしょう。
比較的安価で設置できるアイテムなので、
ぜひ取り入れてみるのはいかがでしょうか?
看護師 S.H.
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