子育て経験の浅い保護者にとって、
小児科受診には様々な疑問や不安が伴います。
「問診では何を聞かれるの?」
「病院には何を持っていけばいいの?」
といったことも、新米のママやパパには
わからないものです。
小児科のスタッフには、このような受診に
伴う保護者の不安に寄り添う対応が
求められるでしょう。
今回は、子育て経験が浅く、
小児科受診に慣れていない保護者のために、
クリニックができることについて
紹介します。
もくじ 子育て経験の浅い保護者のためにクリニックができることは? |
子育て経験の浅い保護者が小児科受診で困ることは?
子どもの体調不良に慣れていない保護者は、
小児科を受診するときに、どのような
悩みを抱えているのでしょうか。
・経過の伝え方がわからない
小児科を受診した経験が少ないと、
子どもの病状について、どのように
医師へ伝えればよいのかわからない
保護者もいます。
子どもの体調不良を何度か経験しないと、
子どもの病状を記録しておいたり、
スタッフに経過をうまく伝えたり
することは難しいでしょう。
・受診時の持ち物や服装がわからない
受診のときに必要な持ち物や、
診察しやすい服装についても小児科
受診の経験が少ない保護者には
わからないことがあるでしょう。
クリニック側からすると、
「どうして持ってこないの?」
「なぜこんな服装で来たの?」
と疑問に感じる場面もあるかもしれません。
しかし、新米のママやパパにとっては、
体調の悪い子どもを抱えてクリニックに
来るだけで精一杯なのです。
子育て経験の浅い保護者のためにクリニックができることは?
子育て経験の浅い保護者にとって、不安や
疑問を丁寧に解消してくれる
クリニックほど、心強いものはありません。
ここでは、小児科受診に慣れていない
保護者のために、クリニックができる対応
について3つ紹介します。
①問診する事項をホームページに載せておく
問診で何を聞かれるのかが事前にわかって
いると、小児科受診に慣れていない
保護者でも、安心して来院できます。
ホームページに問診する事項を載せて
おいたり、自宅で記載できるよう、
PDFファイルにした問診票を載せて
おいたりするのもよいですね。
最近では、「ウェブ問診」のシステムを
導入しているクリニックも増えています。
クリニックで問診票を記載しようとすると、
子どもに邪魔されて時間がかかったり、
医師に伝えたいことを書き忘れてしまったり
することがあります。
落ち着いて問診に答えられる仕組みが
あると、保護者は助かるでしょう。
②受診時の持ち物や服装についてホームページに載せておく
子どもの病状によっては
「これがあるとスムーズに診察できる」
という持ち物があるでしょう。
例えば、
「下痢しているときのオムツを持参する」
「誤飲したものと同じ形状のものがあれば持参する」
といったことは、ホームページに載せて
おくとよいですね。
脱ぎ着しやすい服装で来院することや、
嘔吐や下痢がある場合には、着替えや
オムツを持参することなども、
子育て経験の浅い保護者にとっては
大切な情報です。
③薬の飲み方や塗り方を指導する
子育て経験の浅い保護者が悩むのは、
小児科を受診するときばかりではありません。
自宅に戻ってから、
「子どもが処方された薬を飲んでくれない」
「塗り薬をどれくらい塗ったらよいかわからない」
といった悩みが出てくることも
少なくないでしょう。
診察のときには、薬の飲ませ方や
塗り方まで丁寧に伝えておくと、
保護者は安心できます。
薬を吐き戻してしまったり、
飲んでくれなかったりしたときの
対処法なども、あらかじめ伝えておくと
親切ですね。
始まったばかりの子育てを応援するのも小児科の重要な役割
子育て経験の浅い保護者にとって、
小児科の受診はハードルが高いものです。
クリニックのスタッフには、始まった
ばかりの子育てに奮闘する保護者を、
温かく見守る姿勢が求められるでしょう。
ぜひこの機会に、クリニックの
ホームページや、スタッフの対応などに
ついて、見直してみてはいかがでしょうか。
看護師 S.H.
関連記事
子どものいる共働き家庭に喜ばれる!小児科での対応3つ
☆☆☆関連コンテンツ☆☆☆
コンテンツ集ページに「結果記入表テンプレート」をアップしています!PDF形式のテンプレートで、クリニックでの運用に合わせて編集してご使用いただけます。
コンテンツ集ページはコチラ(要会員登録:無料)