『かかりつけにしたくない!』そう思われないために気を付けること

クリニック経営において、かかりつけ医として
患者さんから認識されることは大切なことです。

患者さんがかかりつけ医を選ぶ基準は、
どんな内容なのでしょうか?

詳しく解説します。

かかりつけ医を選ぶ基準

日本では、
患者さんが自由に受診する病院を選べます。

「家が近いから」
「先生が信頼できるから」など、
受診先を決める理由はさまざまです。

多くの患者さんから信頼され、
かかりつけ医になれれば経営面でも安泰です。

しかし、

先生が診療を毎日頑張ったとしても、
患者さんが不快に感じたり、
不安を覚えたりすることがあれば、
かかりつけの患者数は増えないでしょう。

かかりつけ医にしたくないと思われる理由

患者さんが
「二度と行きたくない」と思うクリニックは、
なにも腕が悪くモラルに欠けたクリニックというわけではなく、
診療内容以外の部分が理由になることが多いです。

■医師やスタッフの感じが悪い

不安なことや心配なことを相談でき、
親身に話を聞いてくれる先生がいい
と思う患者さんは多いはずです。

診療を回すうえで制限はありますが、
歩み寄ってくれる先生かどうか、
患者さんはよく見ています。

もし先生やスタッフに、
「気分にムラがある」
「いつも怒っている」
「話を聞かない」
「目を合わせない」
などの様子が見られたら、
患者さんは離れて行ってしまうでしょう。

今一度、先生自身の対応やスタッフの対応を
振り返ってみることをおすすめします。

■感染対策に不安がある

待合室で待つ間、患者さんは本や雑誌を読んだり、
インテリアや掲示物を見たりします。

もし、雑誌ラックの中にほこりが見えたり、
待合室のすみに髪の毛とほこりの固まりを
発見したりしたら、衛生面に不安を感じることでしょう。

看護師や医療事務が清掃も兼任している場合、
本来の業務が忙しく、清掃がおろそかになるケースも。

清掃会社に依頼する方法もありますが、
先生自らが診察室を清掃する方法もあります。

クリニックの長である先生がお手本を示すことで、
スタッフの意識も上がることでしょう。

また、新型コロナウイルス感染症が流行するなか、
空気清浄機が完備されていなかったり、
換気がされていなかったりするのも、
患者さんとしては不安でしょう。

もし、換気システムを完備している場合は、
その旨を院内に大きく掲示すること、
クリニックのホームページにも
掲載することをおすすめします。

■待ち時間が長い

順番取りシステムや予約システムがない場合、
患者さんは診察の順番が来るまで、
ひたすら待つことになります。

待ち時間が1時間を超えるクリニックは、
患者さんから敬遠されます。

30分でも患者さんにとっては貴重な時間です。
早めにシステムを整えて欲しいと
思っている患者さんは少なくないでしょう。

■駐車場が狭い・駐車しにくい

車で来院する患者さんが多い地域では、
駐車場が重要なポイントです。

駐車場が狭い、駐車しにくい、
隣の駐車スペースとの間が狭い、
出入口が共通かつ狭いなどの場合、
事故やトラブルの元になります。

来院するたびにヒヤヒヤするのは
避けたいところです。
駐車場を近隣に確保する、駐車場の
ラインを引き直す、混雑する日には
案内係を配置するなど、対応の仕方を検討しましょう。

■自由診療を推してくる

自由診療は、
患者さんにとっては金銭的負担が大きいです。

よかれと思ってご紹介しても、その金銭的負担に、
患者さんが困惑してしまうことも想定されます。
患者さんにとって金銭的負担が増すこと以上の
メリットを示せない場合は、
自由診療を強く勧めるのはやめておきましょう。

医師だけでなくクリニックの総合値を上げることが大切

かかりつけ患者を増やすには、
優れた診察を提供するだけでなく、
クリニック全体の質を上げることが大切です。

患者さんがまた来たい、
かかりつけとして通いたいと
思ってもらえるクリニックになるよう、
できるところから、
クリニックの質を上げていきましょう。

看護師 S.H.

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