応募率・定着率をアップさせる!子育てナースを応援する福利厚生6選

ワークライフバランスを大切にする人が
増えるなか、福利厚生を重視した職場選びをするナースもいるでしょう。

「求人を出しても応募が来なくて困っている」
「結婚や出産で辞めてしまうスタッフが多い」
といった悩みがあるなら、新たな福利厚生を導入してみてはいかがでしょうか。

この記事では、福利厚生の種類やメリット・デメリット、

子育てナースが活用しやすい福利厚生について紹介します。

実はこんなにある!福利厚生の種類

福利厚生は、「法定福利厚生」と「法定外福利厚生」の2種類に大別されます。

法定福利厚生とは、健康保険や雇用保険と
いった、法律で定められている福利厚生です。

法定外福利厚生は、事業主が任意で取り
入れる福利厚生のことで、家賃補助や資格取得支援などがあります。

法定外福利厚生にはさまざまな種類があり、大きく8つに分類されます。

住宅関連:住宅手当、家賃補助など
健康・医療関連:法定以上の健康診断、メンタルヘルスケアなど
育児・介護支援関連:法定以上の育児休業、託児施設など
慶弔・災害関連:慶弔見舞金、災害見舞金など
文化・体育・レクリエーション関連:運動施設、保養所など
自己啓発・能力開発関連:資格取得支援、リフレッシュ休暇など
財産形成関連:財形貯蓄制度、持株会など
その他:社員食堂、食事手当など

法定外福利厚生の充実は、新たな人材確保や、
スタッフの職場定着のために有効な方法です。

最近では、利用者が自由にサービスを
選択できる「カフェテリアプラン」という
制度を取り入れている病院も増えているようです。

ローコストな取り組みも、子育てナース向けの福利厚生

とくに女性ナースは、結婚や妊娠・出産、
子育てを機に退職する人が多いため、
ライフスタイルの変化があっても働き続ける
ための支援を導入するのがおすすめです。

ここでは、子育て中のナースが活用しやすい福利厚生について6つ紹介します。

1.短時間勤務制度の拡充
育児・介護休業法で定められている範囲を
超えて、短時間勤務制度が利用できるようにする取り組みです。

法律上、3歳未満の子どもがいる労働者は、
短時間勤務制度を利用できます。

しかし、「小一の壁」という言葉がある
ように、子どもの就学後に仕事と子育ての
両立が難しくなって退職する人もいます。

「子どもが小学校低学年までは時短勤務できる」
など、短時間勤務制度を拡充することに
よって、就学前後の子どもがいるスタッフも安心して働けるでしょう。

2.保育施設の利用料補助
子どもが保育園や幼稚園を利用している
スタッフに対して、保育施設の利用料を補助する制度です。

幼児教育・保育無償化制度が導入された
ものの、とくに3歳未満の子どもがいる
家庭では保育料の負担が大きいことがあります。

クリニック側が保育料を一部でも補助する
ことで、スタッフの金銭的な負担を軽減し、
働く意欲を後押しできます。

3.医療費や人間ドック、予防接種費用の補助
医療費や人間ドック、予防接種などの費用を補助する制度です。

スタッフ本人だけではなく、一親等以内の
家族まで補助対象にしておくと、子育て中のスタッフに喜ばれるでしょう。

4.特別休暇制度
法律で定められている法定休暇以外に、
クリニック独自の特別休暇を設ける制度です。

「子どもの誕生日や参観日に休みを取りたい」
「子どもの体調不良で有給休暇を使い切ってしまう」
といったスタッフには嬉しい福利厚生です。

5.ノー残業デー
民間企業ではよく取り入れられている、ノー残業デーも福利厚生の一環です。

「ノー残業デーの希望日を月2回まで申請できる」
「常勤スタッフも週1回は残業なしで退勤する」
など、スタッフ同士が交代で定時退勤できるよう工夫してみましょう。

6.子どもの職場参観日
スタッフの子どもが、夏休みなどの長期休暇
を利用して、親の職場を参観する日を作る取り組みです。

子どもにとっては、職業体験や親の仕事に
理解を深める貴重な機会になるでしょう。

子ども同士が対面する場を設けることで、
スタッフ間の交流を深めるきっかけにもなります。

福利厚生を充実させるメリット・デメリット

福利厚生を充実させることで、良質な人材
が集まりやすくなったり、離職率を低下
させたりする効果が期待できます。

とくにナースは女性の割合が高いため、
「結婚や出産後も仕事を続けられそうか」
という点を重視する人は多いでしょう。

女性スタッフが出産前後も仕事を継続する
場合、出産を機に退職する場合よりも
コストが小さく済むという試算があります。

スタッフに育児休業や短時間勤務制度を
利用しながら働き続けてもらうことは、
クリニック側にとってもメリットがあるのです。

さらに、福利厚生の充実はスタッフの満足度
を高め、生産性を向上させることにつながります。

スタッフがいきいきと働く様子は来院者に
与える印象が良く、クリニックのイメージアップにもなるでしょう。

一方で、福利厚生の導入には、費用負担や
管理負担が増加するというデメリットがあります。

子育て中のスタッフだけに重点をおくと、
子どもがいないスタッフから不満の声があがるかもしれません。

「福利厚生にかかる費用が経費として計上できるか」
「子どもがいないスタッフにも利用しやすい制度になっているか」
といったことは、十分に検討する必要があります。

福利厚生の充実で採用・定着に悩まないクリニックへ

福利厚生の導入にはコストや手間がかかり
ますが、求人への応募率をアップさせたり、
スタッフの職場定着を促したりする効果が期待できます。

スタッフの意見も参考にしながら、
クリニック独自の福利厚生を新たに取り入れてみてはいかがでしょうか。

(看護師 K.Y)

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事