スマートフォンやパソコンの普及により、
今ではほとんどの人がすぐにネットで知りたい情報を調べることができます。
患者さんがクリニックを選ぶ時も、まずネットで情報を探すと考えてよいでしょう。
そこで重要となるのがホームページです。
ホームページには、診療内容や診療体制、クリニックの特徴、
アクセスの仕方など必要な情報を載せる必要がありますが、
それだけでは患者さんを集めることはできません。
今回は、“他院に差をつけるために知っておきたいホームページの作り方のコツ”
についてわかりやすくまとめます。
なぜホームページが必要なのか?
今では若者から高齢者まで、ほとんどの人がスマートフォンやパソコンを持っています。
10年ほど前までは、40代以下の媒体として広がっていたインターネットですが、
スマートフォンの登場により高齢者にもその門戸が一気に広がりました。
それに伴い、知りたい情報はすぐにネットで調べることができ、
評判なども知ることができます。
そこで、クリニックの特徴や長所などをアピールできるホームページが重要になります。
たとえ、自院の診療技術に自信があったとしても、
自院のコンセプトが素晴らしくても、
ホームページがなければ広く患者さんに伝えることができません。
ネット検索している患者さんにとって
医院が存在していないと同然のことになってしまします。
ホームページは、ネット上のクリニックの看板であるだけでなく、
患者さんとの距離を縮めることのできるツールです。
新しい患者さんと会う機会を失わないためにも、
魅力的なホームページを作成することが重要です。
ホームページに載せるべき情報とは?
ホームページに載せるべき情報には、大きく分けて2種類のものがあります。
1つ目は
診療科目、診療内容、診療体制、診療時間、アクセス方法、予約方法などの
基本的な情報です。
2つ目は、
院長や勤務医の紹介やコメント、クリニックの理念、医学的な情報などの
付加的な情報です。これがなかなかできないことです。
クリニックに来てもらう患者さんを増やすためには、2つ目の付加的な情報が重要です。
患者さんがクリニックを探す時には、
体や心に不調があることや医学的なアドバイスを求めてクリニックを
探すことがほとんどなので悩みや不安があります。
患者さんの不安を少しでも軽くし、
任せても大丈夫と信頼してもらえるような情報をホームページに
載せるように心がけるとよいです。
他院に差をつけるホームページの作り方とは?
現在では、クリニックだけでなく市中病院や大学病院に至るまで、
ほとんどの医療機関はホームページを持っています。
同じ地域でも競合するクリニックや医療機関はたくさんあるので、
他院に差をつけるホームページを作らないと患者さんを集めることはできません。
ではどうしたらよいのでしょうか?
まず、ホームページの目的と対象にする患者層やその家族を明確にすることが大切です。
ホームページを作る時には、優しい色合いで、奇抜なデザインは避け、
適度に写真を挿入するとよいです。
写真で院長や勤務医の顔を見せると、患者さんに安心感を与えることができます。
情報が多すぎると患者さんのストレスになるので、
診療内容はわかりやすく伝えるように努め、
可能であればネットで完結する予約システムも導入するとよいでしょう。
魅力的なホームページを作成したとしても、
患者さんが検索した時にネット上で上位に表示されなければ目に留まりません。
上位に表示されるためには、SEO対策が必要です。
SEO対策とは、ネット上で上位に表示されるためのさまざまな対策のことです。
専門的で難しく感じるかもしれませんが、誰でもすぐにできる方法があります。
それは、ホームページを毎日更新することです。
院長やスタッフによるブログによって、患者さんに有用な医療情報を提供しながら、
毎日ホームページを更新できるとよいかもしれません。
ホームページの作成や毎日更新するブログ記事の執筆などは、
業者に委託することもできます。
最近では、テンプレートに当てはめるだけで簡単にホームページを作ることもできるので一度試してみるとどのようにホームページができるのが理解できてよいかもしれません。
他にも、グーグルマップにクリニックの情報を掲載できる無料のサービス
もあるのでチェックしてみてください。
医療広告ガイドラインにも気を付けて
2018年6月から、新しい医療広告ガイドラインが施行され、
ホームページも広告として認識されるようになりました。
ホームページに載せる内容も規制の対象になるので、違反していると厚生労働省の委託業者から注意や削除の依頼が来る可能性があり注意が必要です。
具体的な注意点としては、自由診療の価格の明示、
画像に対する詳細な説明(治療内容や副作用など)、診療科名の表示形式などです。
患者さんの体験談や著名人の来院広告、自院の医師のメディア出演の広告などは禁止されています。
医療広告ガイドラインを守り、患者さんが行きたいと思うようなホームページ作成を心がけたいものです。