クリニックの開院祝いとして贈られる
ことが多い観葉植物は、待合室や休憩室に
置くだけで雰囲気がよくなったり、
見ているだけで癒されたりするアイテムです。
しかし、観葉植物を設置するにあたり、
「水やりなどの手間が増えるのではないか」
「虫がつくなど衛生面が心配」
といった悩みがある人もいるでしょう。
この記事では、クリニックに観葉植物を置く
メリットとデメリットについて解説します。
| もくじ 観葉植物を置くメリット ■空気清浄能や温度・湿度調節能がある ■ストレス軽減効果がある ■作業効率やモチベーションが向上する 観葉植物を置くデメリット ■品種選びが難しい ■手入れの手間が増える ■衛生面に不安がある メリット・デメリットを知って観葉植物を上手に活用しよう |
観葉植物を置くメリット
観葉植物を家庭やオフィスに置く効果に
ついては、さまざまな研究によって科学的に
証明されています。
クリニックの休憩室や待合室に観葉植物を
置くことで得られるメリットについては、
主に以下のことが考えられます。
■空気清浄能や温度・湿度調節能がある
観葉植物には空気清浄能があり、空気中の
揮発性有機化合物（VOC）を除去する効果があります。
VOCは、塗装や接着剤、洗浄剤、ガソリン
などに含まれる揮発性の物質です。
光化学スモッグやシックハウス症候群、
化学物質過敏症の原因物質であるため、
とくに新築やリフォーム後のクリニックでは注意が必要でしょう。
観葉植物にはVOCの除去効果だけではなく、
空間の「空気のよどみ」に対する来院者や
スタッフの不満足感を低下させる効果や、
葉の蒸散作用によって湿度や温度を
調整してくれる効果なども期待できます。
■ストレス軽減効果がある
オフィスの個人デスクに設置した観葉植物
が、勤務者に与える影響について調査した
研究によれば、観葉植物を見ることで
勤務者の緊張や不安、疲労といった感情が
緩和することがわかっています。
クリニックに来院する患者さんや家族の
中には、体調への不安や待ち時間への
不満など、ネガティブな感情を抱えている人がいるでしょう。
待合室に観葉植物を置くことで、来院者の
緊張やストレスを軽減する効果が期待できます。
■作業効率やモチベーションが向上する
観葉植物には、勤務者の睡眠時間の短さ
による自覚症状の訴えを減らし、
ストレスやモチベーションの低下を緩和させる効果があります。
また、観葉植物がない職場に比べて、
観葉植物のある職場では勤務者の
作業効率が上がることがわかっており、
観葉植物が来院者だけではなく、
スタッフにもよい影響を与えることが期待できるでしょう。
観葉植物を置くデメリット
一方で観葉植物の設置には、さまざまな
デメリットが考えられます。
観葉植物を購入する際には、品種の
選び方や基本的な育て方などを、
事前に確認しておくと安心です。
■品種選びが難しい
観葉植物にはさまざまな種類があるため、
「クリニックの雰囲気にあうものを選びたい」
「手軽に育てられるものを選びたい」
と思っても、品種選びに悩む人がいるでしょう。
環境や雰囲気に合わないものを選択して
しまうと、すぐに枯れてしまうなど逆効果に
なってしまう可能性があります。
解決策のひとつとして、
観葉植物のリースを行う業者に相談
すれば、クリニックの環境や雰囲気に
あった観葉植物を選んでもらえます。
リースであれば、
「設置したもののクリニックの雰囲気にあわなかった」
といった場合でも、返品や交換が可能です。
■手入れの手間が増える
観葉植物を設置すると、手入れに多少の
手間がかかります。
葉っぱが落ちてそのままになっている、
土がこぼれてしまっている、受け皿に
水が溜まりっぱなし、枝がいろんな方向に
伸びているなど、手入れが行き届いていない
とクリニック全体の印象にも影響します。
育てやすい品種や、大きくなりすぎない
品種を選ぶことで、手入れにかかる
負担を軽減させられるでしょう。
一方、観葉植物に触れることは、
手入れをする人の緊張や不安などを
軽減する効果が期待できます。
観葉植物を設置すると、水やりや
剪定などの手間はかかりますが、
手入れをするスタッフに
よい効果をもたらす可能性があるのです。
■衛生面に不安がある
観葉植物を育てていると、葉が乾燥して
小さな虫がついたり、
根腐れによってカビが発生したりする
リスクがあります。
虫がつきにくい土を使い、水や肥料の
あげすぎに気をつけると、虫やカビ
などのリスクを抑えられます。
また、観葉植物を屋外に出さず、
風通しと日当たりがよい屋内で育てるのも効果的です。
メリット・デメリットを知って観葉植物を上手に活用しよう
クリニックに観葉植物を設置すると、
来院者のストレスが軽減されたり、
スタッフの作業効率を向上させたりと
いった、さまざまなメリットが期待できます。
手入れの仕方や衛生面などが気になる
場合には、
「購入前にリースして試してみる」
「まずは一鉢購入して様子を見てみる」
といった取り入れ方をするのもよいでしょう。
看護師 K.H.
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