新人教育 その「負担」をプラスに変える方法とは?

新しいスタッフが入職すると、
物の場所から始まり、診療の流れ、
書類の管理方法、処置の手順などなど
たくさんのことを教えます。

クリニックではそれまで別の
医療機関で働いていたスタッフが多いでしょう。

基礎的な知識や技術を教えることは少なくても、
クリニックごとに異なるものは覚えてもらう
必要があります。

多くの場合ベテランのスタッフが教えることに
なりますが、これが負担となる場合も。

新人教育のメリットを知ることで、
「負担」という感覚が変わるかもしれません。

もくじ
新人教育は人も時間も取られる
新人教育は業務改善のチャンス!
疑問ややりづらさをどんどん言ってもらう
新人にもメリットが
まとめ

新人教育は人も時間も取られる

既存のスタッフが新しいスタッフに口頭で
教えるのが一般的な新人教育かと思います。

教育担当者を拘束するので、
その期間は一時的な人手不足になります。

新人スタッフのスキルにもよりますが、
独り立ちするには短くて数日、長いと
1ヶ月以上かかります。

人を増やしたくて求人したのに、しばらくは
さらなる人手不足に悩ませられる
ことになってしまいます。

教育担当者が勤務時間を増やして
対応することもあるでしょう。

どうしても「負担」という感じがしてしまいます。

新人教育は業務改善のチャンス!

実は新人教育こそ、
クリニックの「弱点」が見える機会です。

新人スタッフにとって分かりにくい、
間違いやすいことはその業務に改善の
余地があるかもしれません。

例えば、何となく決まっている書類の保管場所
を例に挙げてみます。

既存のスタッフはそれに慣れてしまい、
特別な不便は感じないでしょう。

しかし新人スタッフは
「ここだと、後で処理するのを忘れそうだな。もっと目に付くところ置けばいいのに」
と思うかもしれません。

それは新人スタッフの個人的な問題ではなく、
書類の保管場所が適切でないのです。

既存のスタッフは、無意識のうちに
「気をつけている」のでやりにくさを感じません。

無意識でも「気をつけている」のです。

注意していなければ、処理を忘れてしまう
ことになります。

書類の保管場所がスタッフに
「気をつけることを強要している」と言えます。

担当者の目に付くところに保管すれば、
「気をつける」必要がなくなり、
ミスのリスクも減るでしょう。

疑問ややりづらさをどんどん言ってもらう

このようなちょっとした気づきを、新人スタッフに
どんどん言ってもらうようにしましょう。

「ここに置くと、手が届きにくいのですが」
「これとこれは同じ場所の方が分かりやすいのですが」

既存のスタッフが気づかなかった
業務の落とし穴かもしれません。

当たり前のようにしていたことが、
非効率的でミスを生みやすい方法
だったりします。

また新人スタッフの「なぜ?」にしっかりと答えられない
ケースもあります。

「昔からしていることだから」
「私も前任者にこう教わったから」
こうしか言えない業務は、少なくともその理由を
明らかにしましょう。

実は必要のない手順だったり、
時代遅れの方法だったりします。

新人スタッフにもメリットが

新人スタッフに意見を述べてもらうことは、
新人スタッフ本人にも大きな影響を及ぼします。

まずは
「クリニックはあなたの意見を尊重します」という
意思が伝わること。

新しい職場で自分が大切にされていると
感じるでしょう。

さらに
「このクリニックは意欲的だ」と理解してもらえます。

 「分からないことや、こうした方がいいと思うことはどんどん言っていいんだ」
と思うことで、新人スタッフの意識も変わります。

教えてもらうという受動的な立場から、
意見を述べるという能動的な立場になるからです。

仕事にやりがいを感じやすくなるでしょう。

人は自ら考えよう、その材料を集めよう
とすることで理解力や記憶力が高まります。

結果的に新しい業務の定着も早まるでしょう。

まとめ

既存のスタッフの負担になりやすい新人教育。

業務改善を意識することで、単なる負担では
なくなります。

クリニック全体で新人スタッフを支える雰囲気も
生まれやすく、スタッフの意識も高まります。

新しいスタッフを迎えた際に、試してみては
いかがでしょうか。

看護師M.K.

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