愛されるクリニックになるための秘訣!看護師同士の人間関係

クリニックを支えるスタッフとして
欠かせないのが看護師です。

クリニックの多くは、看護師が複数人
在籍しており、お互い協力し合って
医師の診療をバックアップします。

そのため、看護師同士の人間関係の良し悪しは、
クリニック全体の雰囲気やトラブルの
増減にも関わります。

看護師の人間関係を良好な状態に保つ方法
について詳しく見てみましょう。

もくじ
看護師の背景は多種多様
看護師の人間関係がクリニックのトラブルの原因になることも
看護師の人間関係を良好に保つ職場環境とは
1.気軽に相談できるスタッフの存在
2.全体の状況を把握し、適切な介入ができる上司(師長)の存在
3.院長の適切な対応
日々の看護師との関わりが大切

看護師の背景は多種多様

看護師という職業に就くには、准看護師免許
もしくは正看護師免許を取得する
必要があります。

それぞれの免許の違いは、下記のとおりです。

看護師 准看護師
入学に必要な学歴 高校卒業 中学校卒業
教育に必要な時間 3年 2年
免許の種類 国家資格 都道府県認定資格
養成学校 専門学校、短大、大学など 衛生看護科などの特定の高校、専門学校など
業務に関する法律上の位置づけ 「傷病者若しくはじょく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする」

「医師、歯科医師又は看護師の指示を受けて、傷病者若しくはじょく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする」



このように、同じ看護師でも
正看護師と准看護師では学歴や教育に
必要な時間など、さまざまな違いがあります。


衛生看護科の高校を卒業と同時に
准看護師として働き始める人もいれば、
4年制の看護系大学を卒業して
正看護師として働く人もいます。

また、子育て中のママが安定した収入を
得るために看護学校に入るという例も
珍しくなく、年齢は同じでも、経験年数に
大きな開きがある場合も少なくありません。

さらに、救命救急センターやICUなどで
高度医療に長年携わってきた人もいれば、
看護師経験の少ないブランクナースもいます。

このように、看護師の背景は多種多様であり、
それによって生まれる差や違いが
トラブルの元になることも少なくないでしょう。

看護師の人間関係がクリニックのトラブルの原因になることも

クリニック業務において、検査や診療補助など
看護師が各業務を分担することも多く、
情報の伝達は速やかかつ的確に行う
必要があります。

しかし、看護師同士の人間関係が
良好でない場合、その情報伝達が不十分で
あったり、情報共有ができなかったり
することもあります。

また、口調や指示の仕方に差をつけたり、
必要最低限のフォローしかしなかったりなど、
意図的に特定の看護師を孤立させようと
するケースもあります。

こうなると、看護師同士の人間関係の
問題だけではなく、クリニックの診療に
影響が及ぶことにもなりかねません。

看護師の人間関係を良好に保つ職場環境とは

看護師の多くは、スタッフ同士の良好な
関係性を求めています。

その維持に欠かせないのが、
下記の3点です。

1.気軽に相談できるスタッフの存在

日常の些細な悩みや愚痴を共有できる
相手が職場内にいることは
大きな支えになります。

上司に相談するほどでもないことでも、
吐き出せずに溜めこんでしまうと、
人間関係の悪化につながることも。

経験年数や経歴、既婚・未婚、
子どもの有無、性格など、近い属性を持つ
スタッフ同士の関わりをさりげなく
フォローできるといいですね。

2.全体の状況を把握し、適切な介入ができる上司(師長)の存在

看護師をまとめる立場にある上司(師長)
が、人間関係をうまく取り持てれば、
火種が大きくなる前に対処ができます。

上司から声をかけたり、上手な解決法を
提案したりすることで、関係を改善
するきっかけになるでしょう。

なにより、気にかけてくれる存在が
いることは心強いと感じられるはずです。

3.院長の適切な対応

看護師同士の人間関係が改善しない場合、
院長との面談が効果的な場合があります。

第三者の視点から、
問題の根源を見極めましょう。

特定のスタッフ同士の相性の問題であれば、
勤務日・時間の調整を行い、なるべく
同じ勤務にならないようにします。

1人が和を乱しているのであれば、
注意を口頭や書面で行うことも必要です。

ただし、就業規則違反がないのに
退職を促したり、解雇通告をしたりする
ことは、労務関係法令上難しいです。

複数回の注意を行っても改善が見られない
場合、クリニックの労務管理に強い、
社会保険労務士や弁護士などに
相談するとよいでしょう。

日々の看護師との関わりが大切

なにか問題が起こった場合、日ごろから
コミュニケーションが取れている相手に
なら相談しやすく、相談を受ける側も
背景が見えやすいため、問題が大きく
なる前に対処できます。

院長が日ごろから看護師との交流を
持つことは、看護師同士のトラブルの
回避や解決につながる
大切なアクションとなります。

ぜひ、まずは短時間でいいので
看護師と交流する機会を設けてみては
いかがでしょうか?

看護師 S.H.

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