コロナ禍でおもちゃや絵本を
出さないようにしているクリニックも
多いことでしょう。
子どもにとっては、おもちゃや絵本は
楽しみであり、保護者にとっては子どもが
退屈せずに待つための必需品でした。
そんなおもちゃや絵本が使えない現状で、
子どもや保護者のニーズを充足する方法を
ご紹介します。
共有しないで遊べるものを駆使しよう
新型コロナウイルス感染症の影響により、
感染症への警戒意識が高まっています。
子どもが使用するおもちゃや絵本も
接触感染の恐れがあるため、適切な
衛生管理が難しい場合は撤去するのが
望ましいです。
おもちゃや絵本を撤去する代わりに、
掲示や壁面装飾など、共有せずに
遊べるものを用意しておくと、
待ち時間を子どもが退屈しないで
過ごせるでしょう。
待ち時間に子どもを退屈させないための5つの工夫
子どもが待ち時間を楽しく有意義に過ごせる
工夫をご紹介します。
■壁面装飾で季節感を
すでに装飾を行っているクリニックも
多いかもしれません。
見て楽しめる壁面装飾は、クリニック内に
明るい雰囲気をプラスしてくれます。
子どもが感じている不安や緊張を
和らげる要素にもなるでしょう。
取り入れやすい装飾として挙げられるのが、
四季折々のイベントに合わせた装飾です。
クリスマスシーズンはサンタさん、
ひな祭りが近くなればひな人形、
七夕など、季節が感じられる装飾で
クリニックを彩ってみてください。
■クイズで好奇心を刺激！
子どもに待ち時間を楽しく過ごして
もらうための工夫として、比較的
取り入れやすいのがクイズの掲示です。
人体や健康に関するクイズは、
医療に関心を持つきっかけに
なるかもしれません。
また、コロナ禍の今であれば、
感染予防（手洗い・消毒方法、マスクの着用方法など）
に関するクイズも良いでしょう。
そのほか、人気アニメや食べ物、
動物などに関するクイズも、
子どもの興味を惹きつけやすいです。
さまざまなクイズで、子どもの好奇心を
刺激してあげましょう。
シルエットクイズやなぞなぞクイズも
良いかもしれませんね。
■隠れ〇〇を発見！
キャラクターやかわいい動物のイラストなどを、
クリニック内のわかりやすい位置に貼って、
どこに隠れているか探してもらいましょう。
子どもは
「絶対に全部見つけるぞ！」
と、張り切って探すはずです。
ひとつだけ、よく探さないと見つけ
られないような位置に貼っておけば、
保護者と一緒に楽しんでもらえそうですね。
また、診察室の中に隠れ〇〇を
貼っておくのもおすすめです。
来院する小さな子どもの中には、
診察室の中へ入ることに抵抗感が
ある子どももいるかもしれません。
そのような場合、
「あの部屋の中にも〇〇が隠れているから探しに行こう！」、
「ここにも〇〇いるかなー？」
などと声をかけてあげることで、
子どもの抵抗感が薄れる可能性があります。
■じっくり集中！間違い探し
間違い探しも子どもが夢中になる
遊びのひとつです。
「かんたん」、「ふつう」、「むずかしい」
など、レベルが違うものを用意してあげると
良いでしょう。
見本と同じ絵を探す「絵探し」は、
小さな子どもでも楽しめます。
間違い探しや絵探しは、集中しないと
クリアしづらいため、待ち時間を静かに
過ごしてもらえるかもしれません。
■折り紙で自由に製作
希望する子どもに折り紙を1～2枚配布し、
好きなものを折って楽しんでもらいましょう。
柄入りや両面カラー印刷された
折り紙なら特別感もあり、
さらに喜んでくれるはずです。
あまり難しすぎない折り方の説明を、
いくつか掲示しておくと良いかもしれませんね。
待ち時間を楽しく有意義な時間に
待ち時間を楽しく過ごすための工夫が
されているクリニックは、子どもだけでなく
保護者にも喜ばれます。
継続して受診してもらうためにも、
待ち時間に子どもが退屈しないように、
目を引く掲示や壁面装飾を心がけることが
大切です。
クイズやイラストなどは、無料で印刷できる
サイトもあるので、そちらを活用してみるのも
良いでしょう。
子どもに少しでもポジティブなイメージを
与えられるような空間づくりをして
みてくださいね。
看護師 S.H.
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