採血や点滴、予防接種など、小児科では患児に
注射を打つことは日常茶飯事です。
そして、その度に子どもが大泣きしたり暴れたり、
対応に追われることでしょう。
そんな子ども達の気分を上げて
頑張ってもらうのに効果的なのがご褒美です。
子どもが喜ぶご褒美を5つご紹介します。
この記事でご紹介するご褒美
その他、子どもが喜ぶ仕掛けもご提案!
ご褒美で子どもは頑張れる
子どもの記憶力は、大人以上に素晴らしいです。
興味のあるものなら、
一度見聞きしただけで覚えるという子もいます。
そのため、
乳幼児のころから注射の後にご褒美があると、
「注射する⇒ご褒美がもらえる」と
記憶するようになります。
そうなれば、注射の後にはご褒美がある!と
楽しみにするようになり、
比較的スムーズに治療が行えることでしょう。
また、個人差はありますが、
自分から小児科へ行くことを望んだり、
次の予防接種はいつか気にしたりと
受診を嫌がることが少なくなります。
保護者の負担も小さくなるため、
ご褒美の効果は大きいと言えます。
子どもが喜ぶご褒美5選
コストは控え目で、
子どもが喜ぶご褒美をご紹介します。
■シール
すでに導入されているクリニックも
多いかもしれません。
子どものご褒美アイテムの代表と言えば
シールですね。
シールも単純に1枚渡すのではなく、
数種類ある中から選べるようにすると、
子どもの楽しみが増えます。
100円均一ショップで購入したり、プリンターで印刷したりすると、
比較的コスト控え目にシールを準備できます。
今期の子ども番組のシールがあると、
子どものテンションも上がるはずです。
今期の子ども番組についてはこちらの記事もご覧ください。
→子どもの心を掴む!知っておきたい子ども番組トレンド
■カード
シールに並んで子どもが喜ぶアイテムと言えば、
カードです。
貼れない代わりに、
集めるという楽しみがあります。
無料のイラストサイトなどには、
かわいい動物やかっこいい乗り物のイラストが
あるので、それを印刷するだけでも
喜んでくれるでしょう。
余力があれば、カードっぽく縁取りしたり、
キャラクター名を描いたりして、
自院オリジナルのカードシリーズを
作るのもおもしろいですね。
カードサイズを名刺サイズにすると、
名刺ホルダーをカードホルダーとして使えるので、
コレクション感がアップすることでしょう。
■折り紙
子どもの人気が高いアイテムと言えば折り紙です。
特にキラキラした折り紙や柄のある折り紙は、
特別感があり、子どもの興味を引きやすいです。
作り方が書いた紙を待合室に貼っておくと、
待ち時間を静かに過ごせるかもしれません。
■ガチャガチャのメダル
ご褒美を手渡しするのではなく、
ガチャガチャを用意しておくと楽しみが
2倍以上になります。
ガチャガチャを回すときのドキドキ感は、
よりご褒美感・特別感を高めてくれるはずです。
■ご褒美スタンプ
注射をするごとに、スタンプ台紙にスタンプを
1個押すという方法も喜ぶ子どもは多いです。
スタンプ台紙を毎回持ってきてもらうのは、
保護者の負担になる場合もあるので、
診察券の裏や、診察券とセットにした
台紙にするといいですね。
スタンプを集めて、お菓子や文房具と交換できれば、
楽しみがさらに広がるはずです。
子どもが喜ぶ仕掛け
ご褒美に加えて、処置室や採血室でできる、
子どもが喜ぶ仕掛けをご紹介します。
■採血枕をキャラクターものにする
採血枕をキャラクターが描かれたものにすると、
一瞬でも意識がそちらに向く可能性があります。
好きなもの・知っているものが近くにあれば、
安心に繋がることでしょう。
■絆創膏に絵を書く
注射後に貼る絆創膏に絵が描いてあると、
子どもは喜んでくれるはずです。
特に子どもの目に入りやすい部分に
絆創膏を貼る場合は、絵付きの絆創膏がおすすめです。
子どもへのご褒美で周りもハッピー
受診を嫌がる子どもを無理に連れていくのは、
保護者にとって辛いですし、嫌がる子どもを
治療するのも医療スタッフにとっては
負担が大きいことでしょう。
小児科でご褒美をもらうことができれば、
子どもは小児科に行くのが楽しみになり、
保護者も医療スタッフの負担も
減ることが期待できます。
ご褒美を効果的に使い、
みんながハッピーになる小児科を目指しましょう。
看護師 S.H.