Blog スキルアップ コミュニケーションスキルアップ接遇 理解が深まる!患者タイプ別の健診結果説明法 2023年2月28日 2023年2月28日 Facebook Twitter はてブ Pocket Feedly 健診は、結果を伝えるだけでなく、患者さんの今後を変えてこそ意味があります。 しかし、患者さんの中には、毎年健診結果で同じ項目にチェックが入る人、説明をしていても面倒くさそうな反応をする人もいるでしょう。 そこで、患者さんを行動変容に導くためには、健診結果を自分ごととして理解してもらうための「伝わる説明」が大切です。 患者さんの性格を4つのタイプに分けて、効果的な説明法を解説します。 もくじ 4つのタイプに分けた効果的な説明法とは? ・サザエさんタイプ ・波平さんタイプ ・フネさんタイプ ・マスオさんタイプ まとめ:性格は千差万別!患者さんの特徴を観察して効果的な説明を 4つのタイプに分けた効果的な説明法とは? 同じ説明をしていても、患者さんの受け止め方は千差万別です。 説明に飽きる人、細かいことが苦手な人、もっと詳しく聞きたい人など、さまざまなタイプの人がいます。 準備した健診結果をすべての人に同じように説明しても、あまり効果的とはいえません。 そのため、患者さんがどのような人柄か、どのように理解するかに応じて対応を変えることが必要です。 相手の性格や人となりがわかっていれば、患者さんに合った説明を行い、行動変容に導けることでしょう。 ここでは、全体的な進め方と効果的なデータの伝え方を、国民的漫画「サザエさん」のキャラクターを例に解説します。 ■サザエさんタイプ サザエさんタイプの人は、社交性があり、活動的で話好きといった特徴があります。 話好きであるがゆえに、いつも会話の主導権をとり、話を聞いていないことなどもあります。 サザエさんタイプの人に健診結果の説明を行うときは、相手個人に興味を示すような質問をしたり、意見を分かち合いながら進めたりするとよいでしょう。 一方的な説明は、退屈になって飽きられてしまうことも。 データを伝えるだけでは素っ気ない印象を与えてしまうため、他の人の経験やコメントを紹介したり、身近な例えを多く使う工夫をするとよいでしょう。 ■波平さんタイプ 波平さんタイプの人は、目的意識や意思が固く、はっきり主張する特徴があります。 相手の話が長くなるとイライラして結論や結果を求める、せっかちなタイプの人です。 波平さんタイプの人に健診結果の説明を行うときは、目的やゴールを明確にし、結論から説明するようにしましょう。 「だいたい」というあいまいな表現が苦手な傾向があるため、必要最低限の事実、データを明確に説明するようにします。 健診結果の説明を始めるにあたっての導入場面では、目的と所要時間をあらかじめ伝え、具体的な行動に結びつくように説明しましょう。 たとえば、肝機能数値が高い人だと、考えられる生活習慣を明確に伝え、具体的にどのように改善したらよいかを端的に伝えるとよいでしょう。 ■フネさんタイプ フネさんタイプの人は、計画的で几帳面、正確な対応をする特徴があります。 具体的には、話を聞くときにメモを取り、資料をじっくり読みながら聞くタイプの人です。 フネさんタイプの人は、ゆっくり正確に順序だててすべてを話そうとし、聞くときには細かいことも質問して、情報やデータを多く求める傾向があります。 そのため、フネさんタイプの人に内容の乏しい説明をすると、ストレスを感じさせてしまうことにもなりかねません。 健診結果の説明をする際には、目的とする内容に絞って、事前に十分な情報を用意するようにします。 例えを使う場合は、事実をできるだけ入れるようにして、説得力のある説明をしましょう。 ■マスオさんタイプ マスオさんタイプの人は、人の話をよく聞き、協力的で感受性が高い特徴があります。 自分が話すときには、落ち着いた声でゆっくり話すため、早すぎるペースで説明すると、ストレスを感じさせてしまうことも。 健診結果の説明をする際は、相手を理解するための質問をしたり、話す内容を穏やかに聞くようにしましょう。 データや事実だけでなく、患者さんにどのように関連するか、具体的な説明や、個人の意見やコメントも加えると、理解を深めてくれることでしょう。 まとめ:性格は千差万別!患者さんの特徴を観察して効果的な説明を 「サザエさん」の登場人物をたとえに、4つの性格タイプに分けて、効果的に健診結果の説明を行う方法を解説しました。 患者さんの性格タイプを見分けるためには、話し方や聞き方、しぐさなどをよく観察することが大切です。 患者さんに健診結果の内容を理解してもらい、行動変容に導くことは、信頼関係を築くことにもなります。 健診結果の伝え方を「伝える」から「伝わる」ように工夫を重ねて、集患率をアップしましょう。 薬剤師 M.I ☆関連記事☆「なぜ分かってくれないの?」を減らすには脳タイプと環境に注目すべし! 簡単だけど効果あり 今日からできる会話術 「伝わる」患者さんとのコミュニケーション Facebook Twitter はてブ Pocket Feedly
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