デキる人こそ大切にしたい「何もしない」時間

デジタルデバイスの普及により脳にとっては
情報過多な時代になりました。
移動時間に勉強、食事をしながら
動画や映画鑑賞と、寝ているとき以外は
色々なことができるようになりました。

知らず知らずのうちに使っている脳を
休めるために「何もしない」ことは
疲労の改善につながると考えられます。

今回は「何もしない」時間についてご紹介します。

医療従事者が意識しがちな「タイムパフォーマンス」

日々の業務に追われる医療従事者。
帰宅後も家庭での役割や
業務のために新しい知識の習得など、
忙しい日々を過ごしています。

効率よく時間を過ごすために
「タイムパフォーマンス」を重要視する人は
多いのではないでしょうか?

もちろんタイムパフォーマンスをよくすれば、
他のことをする時間が生まれます。
人手不足になりがちな現場で、
1人のスタッフがより多くの業務を行えば
診療は円滑になるでしょう。
タイムパフォーマンスは、
デキる人の必須スキルのようにも感じます。

しかし、タイムパフォーマンスを重視し過ぎると、
いつも大量の情報を処理している状態になり、
常に、一度に複数のことをこなそうとしてしまいます。

この状態は物事をゆっくりと深く感じたり、
正解がわからない問題に対して
じっくりと向き合ったりするのには向いていません。
タイムパフォーマンスに囚われ過ぎると、
効率以外の大切なものが抜け落ちてしまう恐れすらあるのです。

「何もしない」ことがもたらすもの

「何もしない」=生産性がないと考えがちです。
あえて生産しないことによって、
いつもと違う発見があるかもしれません。

世界的に有名なビジネスパーソンの中には、
瞑想や坐禅を大切にしている人もいます。
とは言え、これらをしっかりと習得するには
それなりの訓練が必要です。

しかも方法もさまざまで、
何をどう取り組んで良いのか…と
なってしまいがちです。
科学的なエビデンスの有無も気になるかもしれません。

難しい何かをするのではなく、
自分にとって「何もしない」という時間を
作ってみるのはいかがでしょうか。

髪の毛を洗っていたら閃いた。
散歩の途中でハッと気づいた。

誰でもある経験ですが、
このような時間を作る意識です。

忙しい毎日では気づかなかったことに
出会えるかもしれません。
いつも緊張している部分を
緩めてあげることで、
より集中力が増す可能性もあります。
また継続的に深いことを
考えられるようにもなるでしょう。

ポイントは歯磨きと同じ「習慣化」

急に「何もしない」を始めるのは難しいかもしれません。
そこで提案したいのが「習慣化」です。

これをしなきゃ!と思わなくても、
気づいたらしている、という感じです。
まさに歯磨きと同じように
取り入れることをご提案します。

例えば、
➀食事をするときはスマートフォンを見ない。
②10分以内の移動ならぼんやり窓の外を眺める。
③寝る間に簡単なストレッチをする。
④コーヒを飲む時は他のことをしない。

さらに細かくしていくと、
より習慣化しやすくなります。
➀~④を細かく記載してみると、
以下のようになります。
➀1人でランチをとるときや、外食をする場合に限定する。
②新しい場所へ移動するときだけにする。
③肩が重いな…と思ったらストレッチをする。
④朝のコーヒーを飲むときだけは、カップを見つめる。

ちなみに歯磨きをするときは
何も見ないというのもオススメです。

一度に複数のことをしていると、
目の前のタスクをこなしている実感が
あるので安心しがちです。

しかし、物事は急がば回れです。

10分以内の「何もしない」は
複数のタスクに取り組むのと
同じくらい大切な時間だといえます。
「何もしないをしなきゃ!」と
タスク化するのではなく、
自分の心地よい緩め方を探ってみてください。

まとめ

忙しくてデキる医療従事者が陥りがちなのが、
タイムパフォーマンスを意識しすぎることです。

デキる人こそ、日々の生活の中で
「何もしない」時間を取り入れてはいかがでしょうか?
短い時間で構いません。
「何もしない」時間で自分を緩めることで、
柔軟な発想やいつもと違う閃きにつながるかもしれません。

看護師 M.K.

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