クリニックはSNSを運用すべき?メリット・デメリットは?

インターネット普及以前、
クリニックにおける集客は新聞の広告欄や
駅ホームの看板などが主流でした。

2000年代にインターネットが普及すると、
多くの人がGoogleやYahoo!を
検索エンジンとして使用するようになり、
集客のために病院のHPを作成した先生方も
多いのではないでしょうか?

しかし、スマホの登場で時代は大きく変わり、
パソコン使用率が低下するとともに
多くの人がスマホで検索するようになりました。

新たな検索ツールとして、X(旧Twitter)や
InstagramなどのSNSが利用され始め、
これからの新たな広告媒体として
クリニックでも活用を検討すべきです。

この記事では、クリニックにおける
SNS運用のメリットやデメリットについて
詳しく解説します。

クリニックにおけるSNS活用のメリット

ほぼ全ての年代でスマホ使用率は
増加傾向にあり、新たな広告媒体として
SNSを活用するクリニックも増えています。

クリニックにおけるSNS活用のメリットは主に4つです。

  1. コストがかからない
  2. クリニックのブランディングが行える
  3. 集客以外に求人にも活用できる
  4. 告知をリアルタイムに流せる

1.コストがかからない

SNS活用のメリットは
ほとんどコストがかからない点です。

駅の看板などは多額の広告料が必要でしたが、
SNSであればスマホやPC1台があれば
自宅で簡単に始めることができます。

無料の画像なども簡単に使えるため、
ちょっとした知識や技術があれば、
外注することなく良い出来栄えの広告を打てる点も魅力です。

2.クリニックのブランディングが行える

手軽にクリニックのブランディングが行えるのも魅力です。

普段の診療ではなかなか伝えることのできない
先生やスタッフの想いや魅力・雰囲気を、
SNSでは時間をかけて十分に伝えることができます。

事前にクリニックの雰囲気が分かれば、
患者さんも安心して受診しやすくなるでしょう。

3.集客以外に求人にも活用できる

SNSは、集客以外に求人にも活用できます。

クリニックの求人に応募する人の中には、
院長とスタッフの雰囲気、
病院の理念や提供している医療の内容を
事前に把握して応募したいと考える人も多いでしょう。

事前にSNSでクリニックを
チェックした上で応募してくれる方が、
クリニックとしても理想的なスタッフと
出会える可能性は高いはずです。

4.告知をリアルタイムに流せる

SNSは、告知をリアルタイムに流せる点もメリットです。

これまで病院のHPに掲載していた情報を
SNSで発信することで、患者さんに
リアルタイムに情報提供することができます。

休診日や担当医師の案内などはもちろん、
新しい検査機器の導入や急な変更なども
即時発信可能であり、これ以上ない情報発信ツールとなります。

クリニックにおけるSNS活用のデメリット

クリニックにおけるSNS活用は
デメリットもあるため注意が必要です。
以下に、デメリットの例を2つ挙げました。

  1. 運用には知識や経験が必要
  2. 医療広告ガイドラインを厳守する必要がある

1.運用には知識や経験が必要

SNSの運用にはある程度の知識や経験が必要です。

多くの人に見てもらうためには、
デザイン性やキャッチーさが必要であり、
また情報を定期的に発信する必要があるため、
先生やスタッフにとって重荷となる可能性もあります。

また、地方の過疎地などで開業している場合、
SNSそのものの普及が乏しい可能性もあるため、
立地面も考慮した運用が重要です。

2.医療広告ガイドラインを厳守する必要がある

SNSで情報発信を行う際は、
医療広告ガイドラインを厳守する必要があります。

医療情報を取り扱う以上、
正確かつ適切な表現で、
また患者さんのプライバシーに配慮して発信すべきです。

誇大広告や不適切な個人情報の使用を行えば、
思わぬトラブルに発展する可能性もあるため、注意しましょう。

導入すべきSNSの代表例

クリニックが実際にSNSを導入する際、
いくつも同時に始めるのは重労働のため、
まずは扱い慣れたSNSを選択すべきであり、
代表例は下記の通りです。

LINE:最もユーザーが多く、普及率が高い

Instagram:写真や動画とともに投稿する点で有利

facebook:ユーザーの年齢が比較的高く、求人に使いやすい

YouTube:医療情報の解説や発信に有利

X(旧Twitter):拡散力が高く、集客・求人両方に有利

自身のクリニックの特性と、
各種SNSを利用しているユーザー層の
親和性を考慮して選ぶと良いでしょう。

まとめ

この記事では、クリニックにおける
SNS運用のメリット・デメリットについて詳しく解説しました。

今後さらにSNSの力が
強まっていくことが予想されるため、
これまでGoogleなどに頼っていた広告も、
SNSでの運用を検討すべき時代です。

一方で、SNSを始めたからといって
その効果がすぐ出るわけではなく、
地域の患者さんに浸透するまでには
時間もかかるため、スタッフとともに
長期的な戦略を立てて挑むと良いでしょう。

本記事がその一助となれば幸いです。

医師 H.N.

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