MRI検査を安全に実施し、患者さんに安心して
検査を受けてもらうために必要な説明事項をご紹介します。
➀撮影中は狭いトンネルの中に入る
MRI検査は患部に磁石を近づけるほど良い画像が撮れます。
そのため、患者さんは狭いトンネル
(直径60cm〜70cm)の中に全身が入ることになります。
閉所恐怖症の方は気分が悪くなることも
あるため、初めて検査を受ける方には説明が必要です。
②撮影中は工事現場のような大きい音がする
装置が磁場を発生させるときに、
工事現場にいるような大きな音を出します。
長時間の騒音は聴覚障害を起こす
危険性があるため、患者さんに耳栓や
ヘッドホンなどで騒音から身を
守ってもらう方法があります。
③撮影時間が15分〜40分かかる
検査にかかる時間はCT検査よりも長く、
15分から40分程度です。
体動により画質が落ちるため、
同じ姿勢を維持する必要があります。
患者さんに検査中の動きを控えてもらうよう
協力を得ることが重要です。
④胎児への安全性
胎児へのMRI検査の安全性は、現時点で確立されていません。
妊娠3か月までは、とくに影響を受けやすいとされています。
安定期であっても、検査の有効性が
リスクを上回る必要があるため、
患者さんの同意は必ず得るようにしましょう。