| もくじ クリニックが、人が集まる場所を提供する効果とは クリニック✖イベントの具体例 ■病気にならないための身体づくりを目指すクリニック ■地域交流の場としてのクリニック ■健康でも気軽に通えるクリニック クリニック✖イベントで誰でも気軽に訪れる場所へ |
2023年5月8日に新型コロナウイルス感染症
対策に伴う行動宣言が解除され、徐々に
コロナ禍前の日常を取り戻しつつあります。
約3年に渡った感染拡大防止による
「非接触・非対面」でのコミュニケーション方法が
多くの方に浸透しましたが、
その反面、「直接対面する」ことの価値が
非常に高くなっています。
そこで、地域密着型のクリニックでは、
地域の人が気軽に足を運べる場として
クリニックを開放する取り組みが少しずつ
増えています。
カフェやマルシェ、その他さまざまな
イベントを通じて、地域の人が気軽に
集まれば、集患や増患の効果が期待できるでしょう。
この記事では、実際にどのような効果があるかについて紹介します。
クリニックが、人が集まる場所を提供する効果とは
「クリニックは具合が悪くなったら行くところ」
というのが、一般的な印象かと思います。
また、さまざまな診療科があるため、
自宅の近所にクリニックがあっても行った
ことがない・どんな先生やスタッフなのか
知らないといった人も多くいるでしょう。
クリニックで、診療とは全く違った
地域の人が集まることのできる催しを
することで、これまで縁が無かった方に
クリニックの名前や場所を知ってもらった
り、スタッフと交流するきっかけになったりします。
いざ具合が悪くなったときに、クリニック
の雰囲気を知っている、先生・スタッフの
顔を思い浮かべることができると、初めて
受診する際の不安感を軽減することができます。
「あそこの病院に行ってみよう」
「あの先生に診てもらおう」といった
集患効果を期待できるでしょう。
イベントの内容にもよりますが、地域の
方々の健康増進に寄与する活動を行うことで
クリニックに良い印象を持っていただいたり、
スタッフのモチベーションアップに
繋がるといった効果もあります。
先生やスタッフはイベントに参加せず、
場所だけを提供する場合もあります。
クリニック前のスペースや、専用の駐車場
などがある場合は休診日などに場所を
貸し出すという方法です。
イベントの参加者に、クリニックの場所や
名前を認識してもらうことができます。
イベントは、カフェやマルシェをはじめ、
下記のようなものがあります。
- 健康づくりのためのイベント（健康体操や健康相談など）
- ジム
- 子ども向けの学習教室
- 介護の相談や交流の場
クリニック✖イベントの具体例
■病気にならないための身体づくりを目指すクリニック
クリニックにジムを併設したり、
クリニック内で健康体操や相談などの
イベントを開催したりしている
施設もあります。
病気になる前の段階から、自分のからだを
知り、病気の予防を意識してもらうことは大切なことです。
血圧測定や体脂肪測定などの健康チェック
をしたり、看護師による健康教室を行ったり
しているところもあります。
また、管理栄養士による栄養教室を開催
している施設もあります。
近年、患者数が急速に増加している生活
習慣病や骨折の原因にもなり得る骨粗鬆症
などは、人々の関心が高い病気と言えるでしょう。
糖尿病や肥満、骨折予防などの講座は
関心が高く、人が集まりやすいのではないでしょうか。
■地域交流の場としてのクリニック
地域の人が気軽に集まれる場所として、
クリニックで子どもを対象に学習会や
季節のイベントを開催している施設もあります。
クリニックの雰囲気や先生の顔も知っていて、
普段から行き慣れている場所で
あれば、子どももいざ受診となったときに安心できるでしょう。
また、介護者を対象に集まることのできる
場を提供している施設もあります。
介護で自分の時間が取れなくなると、社会
との関わりが薄くなったり、介護に疲れを
感じたりする人は少なくないでしょう。
たまには介護から離れ、同じ境遇の人同士、
お互いの悩みや相談ができると良いですね。
■健康でも気軽に通えるクリニック
患者さんではなくとも気軽に立ち寄れて、
食事も楽しめるカフェは魅力のひとつでしょう。
カフェ内でアロマのワークショップなど、
さまざまなイベントを開催すればさらに
人が集まりやすくなるでしょう。
マルシェでは出展者を募集して地域の
人がさまざまなものを販売しています。
それは、ハンドメイド雑貨や近隣の
カフェがつくるケーキやお菓子です。
このようなイベントを開催すれば、
人と人、地域をつなぐきっかけになります。
クリニックを知ってもらう効果も期待できるでしょう。
クリニック✖イベントで誰でも気軽に訪れる場所へ
カフェやマルシェなどさまざまな
イベントを通じて地域の人が集まれる
空間を作れば、それが集患にもつながります。
「病院は病気を治すために行くところ」
という固定観念を払拭し、新しいかたちの
医療提供に着目してみてはいかがでしょうか。
看護師 S.H.
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