ロゴマークは、クリニックのブランディング
において大きな役割を果たします。
すでにマークがある場合であっても、
クリニック改築や事業承継の際に
一新するところも少なくありません。
クリニックのロゴマークを作る際のポイントや
依頼先について、詳しくご紹介します。
クリニックのロゴマークが持つ意味
ロゴマークは、クリニックの顔です。
クリニック名とシンボルとなるマークがセットで、
ロゴマークになります。
ロゴマークを見れば、
クリニック名と診療科名がわかるだけでなく、
クリニックのイメージが伝わりやすくなります。
例えば、やわらかい字体のクリニック名で
全体的に丸みを帯びたデザインのロゴマークだった場合、
優しそうなイメージを持てますし、
かわいい動物のイラストとひらがな表記の
クリニック名であれば、子どもに優しい小児科
というイメージを持ちやすいでしょう。
クリニック名だけだと、
どうしても印象に残りにくいですが、
マークとセットにすることで、
記憶に残りやすくなります。
また、ロゴマークをホームページや看板、
パンフレットなどに使用して視認する機会を
増やすことで、クリニックの認知度を高める
材料にもなってくれます。
ロゴマーク作成時のポイント
それでは、ロゴマークを作る際のポイントを
詳しく見てみましょう。
■一目で診療科がわかるデザインか
循環器内科ならハートのマーク、
小児科なら子どものマークや
親しみを持てる動物のイラストなど、
マークから診療科を連想できるのがおすすめです。
マークが診療科とまったく関係のない場合や、
抽象的なデザインの場合、クリニック名と並べて
診療科目がわかるように、文字を目立つように
書くとわかりやすくなります。
■クリニックの雰囲気を反映できているか
小児科なら、子ども受けが良く、
明るいイメージのイラスト風のマーク
（太陽、カンガルーやコアラ、クマ、
ライオンなどが多い）がおすすめです。
ラグジュアリー層を狙う場合は、
高級感のある箔押し風のマークや、
英語表記を添えたデザインなどにすると良いでしょう。
■カラーはクリニックのイメージにあっているか
色が持つイメージには、大きな意味があります。
医療と言えば、清潔感を感じる
ブルーのイメージが強いです。
しかし、ブルーをロゴマークに使うのは、
印象が埋もれる可能性があります。
そのため、診療科目ごとのおすすめのカラーが
下記のようになります。
- 内科→緑系
- リハビリやデイケア併設→オレンジ、茶系
- 産婦人科→ピンク
- 小児科→オレンジ
これらのカラーをメインに持ってきつつ、
何色か使用することで華やかな印象になります。
■細かくしすぎない
繊細なデザインは、遠目では視認性が悪くなるほか、
パンフレットなどに印刷する際に縮小することで
ロゴマークがつぶれてしまう恐れがあります。
デザインが細かいと、老眼の方には見えにくく、
診察券が探しにくいということになりかねません。
案が複数欲しいときはクラウドソーシングで発注
ロゴマークの発注は、
クリニックの開業支援やロゴ制作、
看板製作を専門に請け負う業者に
イメージをヒアリングしてもらい、
製作はお任せするのが一般的です。
しかし、せっかくだから細かくこだわりたい！
という場合には、クラウドソーシングサービスで、
複数のデザイナーに案を作ってもらうのが
おすすめです。
コンペ形式で発注できるため、
数万円で数百種類もの案が集まることもあります。
クラウドソーシングサービスとは、
インターネットを活用した仕事の
発注・受注サービスです。
有名な所では、クラウドワークスや
ランサーズなどがあります。
実際にロゴマークの依頼内容を検索してみると、
多くのクリニックがクラウドソーシングサービスを
利用して依頼されていることがわかります。
金額としては、
5万円前後で依頼されている方が多いです。
ロゴマークはクリニックの外観と合うかも要検討
ロゴマークが最も活躍するのが、
クリニックの表札・看板です。
そして、ロゴマークがクリニックの外観と
マッチしているかが大切になります。
居抜き物件などで、看板と外観がミスマッチな
物件を見たことはありませんか？
なんとも言えない違和感を覚える方も
少なくないでしょう。
クリニックの外観と看板が一体感をもつことで、
信頼性の高い印象を与えることができます。
ロゴマークを決める際は、クリニックの外観と合うかを
考慮することをおすすめします。
ロゴマークでクリニックを好印象に！
たかがロゴマークと思われるかもしれません。
しかし、患者さんはホームページや外観、
ロゴマークなどの少ない情報から、
自分のからだを親身になって診てくれる
クリニックを探しています。
少しの違いが、患者さんにとっては
決め手になる場合もあります。
クリニックの印象を左右するロゴマークの制作、
こだわってみませんか？
看護師 S.H.
