待遇だけじゃない!離職者を減らすヒント5つ

スタッフの離職はクリニックにとってかなりの痛手です。
離職者が相次ぐと業務量が増えるだけでなく、
クリニックの雰囲気はどんどん悪くなります。

今回は、給与や休日などの待遇に頼らず、
離職者を減らす方法をご紹介します。

職員の気質や性格に注目する企業がある

「仕事のできる、できないは
その人自身の問題」という考え方から、
「その人が力を発揮できれば、
しっかりとした仕事ができる」
という考え方にシフトした企業があります。

また、書店のビジネス書のコーナーでは、
組織の多様性や相手に合わせる
コミュニケーション技術についての書籍を多く目にします。

仕事の内容を職員の努力や能力に頼ると、
個人によって合う、合わないが出てしまいます。

「頑張ってもうまくいかない」と感じる人は
去ってしまうでしょう。
仕事内容や人間関係のミスマッチは、
企業にとっても職員にとっても辛いことです。

職員の気質や性格に注目する企業では、
職員に変わってもらうのではなく、
丁寧にその人に合った配置を検討します。

個人に合った働き方をしてもらい、
居心地良く、やりがいを持って
仕事に取り組んでもらうことで、
力を発揮できると考えているのです。

感じ方や考え方は人それぞれ ポイントは個性を生かせること

米国の心理学者エレイン・N・アーロン博士が
提唱したHSP(Highly Sensitive Person)
という概念が有名ですが、
感じ方や考え方は十人十色です。

自分の感じた音の大きさが、
相手も同じように感じているとは限りません。

視覚や聴覚などの感覚だけでなく、
それをどう処理するかも異なります。

・相手の顔色の変化を敏感に感じ取とり、相手に合わせる人。
・逆に相手の様子に左右されず、自分を貫く人。

・仕事に対しても、ある程度細かく指示を出された方がやりやすい人。
・自分の裁量の範囲が多い方がやりやすい人。

・経時的に細かく報告が欲しい人。
・重要な部分だけ報告して欲しい人。

・ひとつひとつ処理していきたい人。
・色んなことを同時に処理した方が調子の良い人。

どちらが良い・悪いということではありません。
また、自分のやりやすい方法が
必ずしも相手に合っているとは限りません。

むしろ相手にとっては苦痛になる可能性もあるのです。

誰しも得意・不得意があり、
苦手なことを上手にやりなさいと言われたら憂鬱になります。

大切なのはその人の個性を生かすことができる働き方ではないでしょうか。

離職者を減らすヒント5つ

とは言え、今の体制をガラリと変えるのは
難しいと思います。
そこで、負担の少ない方法を5つご紹介します。

① 十人十色であることを認める

まずはみんな違うということを大切にします。
「普通は…」「みんなは…」などの言葉ではなく、
「◯◯さんは」と言い換えてみるのもおすすめです。

② スタッフに得意・不得意をたずねる

「あなたに合った働き方を知りたいので、
教えてください」と話す機会があれば、
スタッフは、自分を大切にしてくれていると感じるでしょう。

相手を批判するのではなく、
その人の特徴を知ろうとすることが大切です。

③ 自分のやり方を押し付けない

「こうした方がやりやすいよ」という
アドバイスも相手の負担になる場合があります。
「私はこうするけれど、
もし良いと思ったらやってみてくださいね」
とあくまで提案であることを伝えます。

④ スタッフと一緒に考える

できれば時間をとって面談し、
スタッフに合った業務内容などを話し合うことも大切です。

スタッフの要望全てを叶えることは
できなくても、意外な気づきや、
簡単に変更できる点があるかもしれません。

⑤ スタッフを非難したくなったら、仕事の内容や仕組みに注目する

スタッフの行動に対して、
改善の必要があると判断すれば、経営者として放置することはできません。

まずはその人自身の問題を指摘する前に、
スタッフ以外の原因を考えるのはいかがでしょうか。
ミスを誘発するような手順になっている
・その人の苦手なことをお願いしている
・確認しにくいような雰囲気がある

望んでミスをするスタッフはいないので、
「何でできないの?」
「どうしてしちゃったの?」
と相手を責めたくなる気持ちを抑えて、
他の原因に目を向けてみてはいかがでしょうか。

まとめ

自分に合った働き方ができると、
自分の力を発揮することができ、
スタッフはやりがいを感じるでしょう。

逆に合わない仕事は、無理をして
頑張ってもなかなか続きません。

スタッフの個性に注目し、それぞれの
良いところを生かす方法を考えてみることが、
離職者を減らすことに繋がるかもしれません。

看護師 M.K.

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