Blog 医院運営 医院運営コミュニケーション創意工夫 待遇だけじゃない!離職者を減らすヒント5つ 2024年1月23日 2024年1月23日 Facebook post スタッフの離職はクリニックにとってかなりの痛手です。離職者が相次ぐと業務量が増えるだけでなく、クリニックの雰囲気はどんどん悪くなります。 今回は、給与や休日などの待遇に頼らず、離職者を減らす方法をご紹介します。 もくじ 職員の気質や性格に注目する企業がある 感じ方や考え方は人それぞれ ポイントは個性を生かせること 離職者を減らすヒント5つ まとめ 職員の気質や性格に注目する企業がある 「仕事のできる、できないはその人自身の問題」という考え方から、「その人が力を発揮できれば、しっかりとした仕事ができる」という考え方にシフトした企業があります。 また、書店のビジネス書のコーナーでは、組織の多様性や相手に合わせるコミュニケーション技術についての書籍を多く目にします。 仕事の内容を職員の努力や能力に頼ると、個人によって合う、合わないが出てしまいます。 「頑張ってもうまくいかない」と感じる人は去ってしまうでしょう。仕事内容や人間関係のミスマッチは、企業にとっても職員にとっても辛いことです。 職員の気質や性格に注目する企業では、職員に変わってもらうのではなく、丁寧にその人に合った配置を検討します。 個人に合った働き方をしてもらい、居心地良く、やりがいを持って仕事に取り組んでもらうことで、力を発揮できると考えているのです。 感じ方や考え方は人それぞれ ポイントは個性を生かせること 米国の心理学者エレイン・N・アーロン博士が提唱したHSP(Highly Sensitive Person)という概念が有名ですが、感じ方や考え方は十人十色です。 自分の感じた音の大きさが、相手も同じように感じているとは限りません。 視覚や聴覚などの感覚だけでなく、それをどう処理するかも異なります。 ・相手の顔色の変化を敏感に感じ取とり、相手に合わせる人。・逆に相手の様子に左右されず、自分を貫く人。 ・仕事に対しても、ある程度細かく指示を出された方がやりやすい人。・自分の裁量の範囲が多い方がやりやすい人。 ・経時的に細かく報告が欲しい人。・重要な部分だけ報告して欲しい人。 ・ひとつひとつ処理していきたい人。・色んなことを同時に処理した方が調子の良い人。 どちらが良い・悪いということではありません。また、自分のやりやすい方法が必ずしも相手に合っているとは限りません。 むしろ相手にとっては苦痛になる可能性もあるのです。 誰しも得意・不得意があり、苦手なことを上手にやりなさいと言われたら憂鬱になります。 大切なのはその人の個性を生かすことができる働き方ではないでしょうか。 離職者を減らすヒント5つ とは言え、今の体制をガラリと変えるのは難しいと思います。そこで、負担の少ない方法を5つご紹介します。 ① 十人十色であることを認める まずはみんな違うということを大切にします。「普通は…」「みんなは…」などの言葉ではなく、「◯◯さんは」と言い換えてみるのもおすすめです。 ② スタッフに得意・不得意をたずねる 「あなたに合った働き方を知りたいので、教えてください」と話す機会があれば、スタッフは、自分を大切にしてくれていると感じるでしょう。 相手を批判するのではなく、その人の特徴を知ろうとすることが大切です。 ③ 自分のやり方を押し付けない 「こうした方がやりやすいよ」というアドバイスも相手の負担になる場合があります。「私はこうするけれど、もし良いと思ったらやってみてくださいね」とあくまで提案であることを伝えます。 ④ スタッフと一緒に考える できれば時間をとって面談し、スタッフに合った業務内容などを話し合うことも大切です。 スタッフの要望全てを叶えることはできなくても、意外な気づきや、簡単に変更できる点があるかもしれません。 ⑤ スタッフを非難したくなったら、仕事の内容や仕組みに注目する スタッフの行動に対して、改善の必要があると判断すれば、経営者として放置することはできません。 まずはその人自身の問題を指摘する前に、スタッフ以外の原因を考えるのはいかがでしょうか。・ミスを誘発するような手順になっている・その人の苦手なことをお願いしている・確認しにくいような雰囲気がある 望んでミスをするスタッフはいないので、「何でできないの?」「どうしてしちゃったの?」と相手を責めたくなる気持ちを抑えて、他の原因に目を向けてみてはいかがでしょうか。 まとめ 自分に合った働き方ができると、自分の力を発揮することができ、スタッフはやりがいを感じるでしょう。 逆に合わない仕事は、無理をして頑張ってもなかなか続きません。 スタッフの個性に注目し、それぞれの良いところを生かす方法を考えてみることが、離職者を減らすことに繋がるかもしれません。 看護師 M.K. ☆関連記事☆ スタッフはクリニック存続のための鍵!定着させるためのコツ コミュニケーション取れていますか?人間関係がクリニックの柱に クリニック運営を安定させる鍵!看護師が働きやすい環境とは? 看護師が足りない!コストはかけれない!求人はどう出せばいい? スタッフをやめさせないコツ!離職率を下げる対策法5つ 時給アップだけじゃない! スタッフがうれしいコトとは? Facebook post
コミュニケーション 本当にモンスターペイシェント?クレームを受けたら考えたいこと クリニック経営者のなかには、患者さんからのクレーム対応に悩んでいる人もいるでしょう。 「モンスターペイシェントだからでは?」と思うようなトラ...
お知らせ 【学会展示情報】第31回日本外来小児科学会年次集会 2022年8月27日(土)~28日(日)に開催された、第31回日本外来小児科学会年次集会in福岡での企業展示に参加いたしました! ご来場いた...
スキルアップ クリニックでの学生指導は大変?看護実習生を受け入れるメリット・デメリット 看護教育課程の見直しなどにより、大学や専門学校での看護実習の一部をクリニックで実施している教育機関が出てきています。 特に在宅医療を提供して...
医院運営 医師の負担軽減の鍵:働き方改革とタスク・シフト/タスク・シェア 2024年4月から、医師の働き方に関する新しいルールが施行されました。 働き方改革を進めるなかでも、引き続き地域の医療を守ることができるよう...
コミュニケーション 「ちゃんと確認したのに…」患者さんとのズレの原因は? 治療や生活指導はしっかりしているのに、 症状コントロールが上手くいかない。 状態が悪化し、改めて症状の変化や 生活状況を確認すると、実は 以...
スキルアップ デキる人こそ大切にしたい「何もしない」時間 デジタルデバイスの普及により脳にとっては 情報過多な時代になりました。 移動時間に勉強、食事をしながら 動画や映画鑑賞と、寝ているとき以外は...
コミュニケーション スタッフをやめさせないコツ!離職率を下げる対策法5つ 時間とお金を使ってせっかく良い人材を集めたのに、辞められてしまって困った経験のある先生も多いのではないでしょうか。 医療業界は、資格を持って...