
クリニックや病院で患者さんに
健康情報などを提供する際、
院内ポスターは重要な役割を果たします。
しかし、「デザインに自信がない」
「作成に時間をかけられない」と
悩みを抱える医療従事者も多いことでしょう。
もちろんゼロから作成する必要はありません。
既存の資料などにクリニックのロゴや
不足している情報を加えて
作成することもできます。
今回は、無料で使えるツールを活用して、
院内ポスターを短時間で簡単に作成する方法をご紹介します。
ポスターを作成するメリット
院内ポスターは、患者さんや地域住民に
健康情報を伝えるための効果的な手段です。
以下のようなメリットがあります。
- 患者さんの教育促進
正しい情報を視覚的に伝えることで、
患者さん自身が健康について理解を深めやすくなります。 - 時間の節約
診療中にすべてを説明しきれない場合、
ポスターを通じて患者さんの疑問に対応できます。 - クリニックの信頼性向上
見やすく分かりやすいポスターは、
患者さんに安心感を与え、
クリニックの信頼性を高めます。
おすすめの無料ツールとその使い方
無料で使える便利なデザインツールを3つ紹介します。
それぞれ直感的に操作できるため、
デザイン初心者でも安心です。
1. Adobe Express
Adobe Expressは、
プロ仕様のデザインツールを
手軽に使えるサービスです。
医療や健康に特化したテンプレートも
豊富に揃っています。
さらに、サービスに含まれる生成AI
「Adobe Firefly」
(無料で使用可能・制限あり)は、
欲しい画像のイメージを入力するだけで、
オリジナルの医療イラストや写真が一瞬で作成できます。
<特徴>
- 無料プランでも高品質なテンプレートや画像生成AIが利用可能
- 操作が直感的で、短時間で完成度の高いデザイン作成可能
- スマホアプリもあり、場所を選ばず作業可能
2. Canva
Canvaは、初心者からプロまで
幅広く利用されているデザインツールです。
医療や健康に関連するテンプレートが豊富で、
簡単におしゃれなポスターを作成できます。
近年は、AI機能である「Magic Studio」
(一部無料)を使用して、
ポスター内の文章の自動リライトや、
配置の自動調整が可能になりました。
<特徴>
- 医療関連のアイコンやテンプレートの種類が豊富
- チームでの共有や編集がスムーズ
- 印刷発注機能により、デザイン作成から納品まで一括で実施可能
3. Piktochart
Piktochartは、
インフォグラフィック作成に
特化したツールです。
統計データや図表を
視覚的にわかりやすく表現したい場合に最適です。
<特徴>
- 簡単に視覚的に優れたグラフや図表が作成可能
- データを掲載した説明資料やマニュアルの作成にも最適
- 無料プランでも十分な機能を利用可能
ポスター作成のポイント
デザインをより効果的にするためには、
以下の4つのポイントを押さえましょう。
1. メッセージを簡潔にする
「手洗いとマスクで感染予防を!」
「こんな症状に注意!」など
ポスターで伝える情報は1~2点に絞りましょう。
2. 色と文字の「ユニバーサルデザイン」を意識する
高齢者や色覚多様性のある方
(色の見え方が異なる方)にも
伝わるよう配慮が必要です。
<例>
文字:読みやすいUDフォント
(ユニバーサルデザインフォント)
やゴシック体
色 :「赤と緑」の組み合わせは避け、
暖色と寒色で明度差をつけるなど
色だけでなく文字やアイコンでも
情報を補足
3. 二次元コードで詳細情報へ誘導
ポスターにすべての情報を詰め込むと
文字が小さくなり、読みにくくなってしまいます。
そのため、ポスター自体は
情報を伝える「きっかけ」とし、
二次元コードを活用して、
自院のホームページやSNSに誘導すると良いでしょう。
感染症などの時事トピックスであれば、
厚生労働省などの関連サイトへの誘導も良いかもしれません。
4. 信頼性を高める要素を入れる
クリニックのロゴや医師の名前を明記しましょう。
情報源を記載することで、
ポスターの内容への信頼性が高まります。
ポスターの活用例
近年、クリニックでは、
待合室に大型モニターを
設置するケースが増えています。
作成したポスターを
モニター用動画(デジタルサイネージ)に
変換して活用することで
より効果的なポスターになるでしょう。
クリニックでよく掲示されている
定番のテーマをご紹介します。
作成するポスターの参考にしてください。
■感染予防ポスター
Canva等のツールでは、
手洗いやうがいの正しい方法が描かれた
ポスターのテンプレートが数多くあります。
待合室に掲示することで、
視覚的に分かりやすく正しい感染予防法を
周知することができます。
■インフルエンザや花粉症などの季節の話題
各ツールのテンプレートを使って、
インフルエンザの予防接種や
花粉症の注意喚起などを呼びかけるポスターを作成できます。
院内掲示用ポスターや
ホームページ掲載用の画像が作れるので
デザインを合わせるなどして、
患者さんが分かりやすいように
統一感を出すことも可能です。
■院内イベントやサプリメントの販売案内
患者さん向けのイベントの案内や
クリニックがおすすめしている
サプリメントなどのご紹介にも
ポスターは有効です。
ポスターで効果的に患者さんへ情報を届ける
ポスターを簡単に作成するには、
Adobe ExpressやCanva、
Piktochartといった無料ツールが非常に役立ちます。
これらを活用することで、
医療業務の合間でも
患者さんに伝わりやすいデザインが作成できます。
時間が取れない場合には、
クラウドソーシングサービスで
クリエイターに依頼するのもいいでしょう。
クリニックの啓発活動を
さらに充実させるために、
ぜひ試してみてください。
看護師 S.H.




